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どのように体罰防止に取り組みますか
体罰をテーマとする論文試験は頻出です。ここでは、「合格論文の技術」から、体罰防止をテーマとした論文についてみていきます。
【問題】
教員による体罰は重大な人権侵害で、学校教育法第11条で禁止されているにもかかわらず、一向に減りません。あなたは、勤務校の教職員が体罰を起こさないようにするためには、どのように取り組んでいきますか。具体的に述べなさい。(1,500字程度)
解答のポイント
学校教育法第11条に体罰の禁止が明確に定められているにもかかわらず、一向に体罰を起こす教員の数が減りません。その背景には、指導における思い上がりや言行不一致など指導の未熟さがあります。体罰は違法行為であるとともに、児童・生徒からの信頼の失墜という教育の破壊行為でもあります。それは教員の信用失墜だけにとどまらず、学校や教育界全体の信頼感の喪失につながります。また、体罰を受け、生徒が自殺してしまう悲惨な事件も起きています。管理職としては、教員に絶対に体罰を起こさせないという決意を持ち、全力で対峙する必要があります。
このようなポイントを踏まえながら論文を書いていきますが、すべて書くわけには行きませんので、大きなテーマといくつかの小さなテーマだけを書くことにします。
1 体罰の起きないような校風の確立に努める
体罰の起きないような校風の確立に努める
①年間重点目標に体罰禁止を掲げるよう校長に進言する。計画を立てて服務研修を行う。
②児童・生徒への説諭・説得をもとにした指導、カウンセリング手法どこなうような指導の確立を校内で図る。
③児童・生徒と教員が十分理解し信頼しあえるような学校内の雰囲気醸成と落ち着いた校風の確立。
④児童・生徒の問題行動については、情報交換を密にして教員の指導が統一されるよう力量を向上させる。
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2 学校の教育活動全体で、規範意識の向上を図る
学校の教育活動全体で、規範意識の向上を図る
①道徳教育を始めとする教育活動全体の充実と、誉めることの多い授業実践。
②教員と児童・生徒や児童・生徒同士で互いに尊重し合えるような行動規範の指導。
③部活動や体育祭の指導の際の校内巡回。
などなど、もちろん校長の指導のもとに取り組むという一文も忘れずに。
以上の問題と解答例のすべては
学校管理職試験 合格論文の技術<第1次改訂版>【電子書籍】[ 久保田正己 ]
に掲載されています。
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