論文対策(序論)

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論文の書き出しは、多くの例を何回も書いて練習する

序論の例をいくつか見て行きましょう。

 

「合格論文の技術」には、「小論文には不易と流行の問題がある」という項目があります。

 

小論文で必ず出題されるものには、職員会議、体罰、いじめ、不登校、教職員の服務、教員評価、学校安全、学校施設の目的外使用などがあります。

 

このような「不易の問題」に対しては、「序論」を練習しておくと、結論にもスムーズに移行できると思います。

 

私は今回「職員評価」について、練習しましたよ。

 

次の問題は「合格論文の技術」にある例です。

 

序論の4文とはこれだ|序論の例いろいろ

 

【問題】
教職員の勤務評価について、新しい評価システムとして人事考課制度の導入が図られています。人材育成に向けて、能力開発を図り、学校の活性化と教職員の資質・能力の向上を目指しています。あなたは、教頭として人事考課をどのように推進していきますか。具体的に述べなさい。

 

【解答例】
1 人事考課の目的は、教職員の職務能力開発と、学校組織の活性化である。(問題の背景)

 

2 学校教育や教職員に対する信頼を確保するためには、この人事考課の取り組むが重要である。(課題への賛意)

 

3 単に査定のためだけではなく、一人ひとりの能力や業績を適正に評価し、教職員に意欲と自身を持たせ、育てていく評価とする必要がある。(方向性、指針)

 

4 私は教頭として校長の指導のもと、教職員のモラルを向上させ、学校組織の活性化を図るために、次のように人事考課制度を推進していく。(課題に向かう決意)

 

 

地方公務員法がいつの間にか変わっていて、第23条が人事評価になっているのですね。
あなたの県では、最近職員評価の形式が変化しませんでしたか?

 

それもあって、人事考課の序論を練習したのですよ。「学校組織の活性化」というキーワードも入っていますからね。

 

おそらく他の問題にもこの「人事考課」については応用できると思います。

 

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いじめ問題の序論

次の問題です。

 

【問題】
いじめの問題は原因も背景もさまざまで、その解決が大変難しい場合があります。あなたは教頭としていじめ撲滅を期して、学校の指導体制をどのように整え、どのように取り組みますか。具体的に述べなさい。

 

【解答例】
1 子どもはかけがえのない存在であり、いじめは絶対あってはならないことである。(問題の背景)

 

2 いじめは子どもの特性ともいえる自己中心性を最もよく表しているが、いじめが原因で自殺してしまう子どもが出てしまうような現状を簡単に看過することはできない。(課題への賛意)

 

3 いじめ問題を早期に発見し解決するには、学校における指導体制の見直し、また保護者、家庭との緊密な連携、地域との協力が必要である。(方向性、指針)

 

4 そこで私は教頭として校長の指導を仰ぎ、生徒指導体制を確立し、教職員の意識を高め、いじめ撲滅に次のように取り組んでまいりたい。(課題に向かう決意)

 

 

4文の中で、本論に向かっての方向性や主張を記述できています。序論は短くまとめ、本論に論文の重心を持っていきます。

 

序論の4文とはこれだ|序論の例いろいろ

 

 

まとめ

 

あなたの序論は4文でまとめられますか?

 

序論を長く書くと、本論で書くべき内容を序論で書いてしまったりすることにもなりかねません。

 

方向性や主張をすっきり書くようにしましょう。

 

この記事で出てくる問題と解答の出典は、次の参考書からです。

 

学校管理職試験 合格論文の技術<第1次改訂版>【電子書籍】[ 久保田正己 ]

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