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キャリア教育はどのように変遷してきたのか?
キャリア教育と一口で言いますが、いったい何をどのように教育するのでしょうか。
法律で定められているのでしょうか。
キャリア教育が、どのような経緯をたどってきたのか。
まず、その変遷について、調べてみました。
キャリア教育の経緯とは?
平成18年11月に発表された「小学校・中学校・高等学校 キャリア教育推進の手引き -児童一人一人の勤労観、職業観を育てるために-」には、「まえがき」に次のように書かれています。
「キャリア教育」という文言が、文部科学行政関連の審議会報告書等で初めて登場したのは、中央教育審議会答申「初等中等教育と高等教育との接続の改善について」(平成11年12月)であります。
ということは、それまで文部科学省が「キャリア教育」という言葉を使ったことはないということです。
おそらくマスコミや教育産業等で使っていたとは思われますが、文部科学省では一切触れていなかったのですね。
「ゆとり教育」という言葉と同じようなことだと思います。
では、文部科学省から発表されたものを年代順にあげてみましょう。
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文部科学省発表
平成11年12月 中央教育審議会答申
「初等中等教育と高等教育との接続の改善について」
平成16年
「キャリア教育の推進に関する総合的調査研究協力者会議報告書」
平成18年11月 文部科学省
「小学校・中学校・高等学校 キャリア教育推進の手引き -児童一人一人の勤労観、職業観を育てるために-」
平成23年1月31日 中央教育審議会答申
「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について」
中央教育審議会が答申したものなので、法的なものがあるのですね。
中央教育審議会とその法的根拠については別項目で調べてみたいと思います。
このあと、各学校別に「キャリア教育の手引き」が発表されています。
平成23年5月 文部科学省
中学校キャリア教育の手引き
平成23年5月 文部科学省
小学校キャリア教育の手引き
平成23年11月 文部科学省
高等学校キャリア教育の手引き
こちらの「作成協力者」には、現職の先生方の名前が入っているようです。
知っている人の名前もありましたよ。
次回はキャリア教育の内容について調べてみたいと思います。
つづく
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