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中学校3年間のカリキュラムマネジメント
中学校3年間のカリキュラムマネジメント
今回は、中学校のカリキュラムマネジメントを例に説明していきます。
初期のカリキュラムマネジメントの経緯を参考にして、カリキュラムマネジメントの見通しを立てるにはどのように考えていけばよいのでしょうか。
今回はそこを見ていきましょう。
以下は次の本からの引用です。
【中古】 「読解力」とは何か PISA調査における「読解力」を核としたカリキュラムマネジメント /横浜国立大学教育人間科学部附属横浜中学校FYプロジェクト(編者) 【中古】afb
どのような生徒を育成するのか
どのような生徒を育成するのか
前回から続く
さらに、各学校において、その学校に在籍する期間の出口での中学校3年生としてどのような生徒を育成するか、その生徒にどのような能力や学力を育成するか、が問われてくる。
これまでの日本の学校教育では、カリキュラムという概念は、教育課程の積み上げという面からとらえることが多かった。
しかし、そのような積み上げによるカリキュラムでは、積み上げの見通しがオープンエンドとなり、中学校三年間のゴールの時点での学力形成の見通しが拡散してしまう。
学齢は積み重ねているが、それとは逆に、中学校3年生の時点での到達点を明確にし、そのような中学校3年生になるためには、中学校2年生の時に何を行うのか、中学校1年生の時に何を行うのか、というように、ゴールに至る学習で育成すべき能力と学力の形成過程のプロセスを明確にしておくことが必要となる。
この中学校3年生というゴールにおける能力と学力の形成は、中学校の学校生活の中での様々な営みの中で行われるものである。
そのためには、中学校3年生という出口での能力と学力とを明確にしたカリキュラムの見通しが重要となる。
中学校三年間の出口としてのカリキュラム構成は、中学校3年生、中学校2年生、中学校1年生と、中学校での成育歴を逆にたどりながら、それぞれの学年に必要な能力と学力とを整理し、年間の教育活動に位置付けることが求められる。
ともすると、これまでのカリキュラム構成は、それぞれの学年の一年間を4月から始まって3月の学年が終わるまでを時系列に並べ、その中での順序制を持って構成されることが多くある。
この順序制もカリキュラムの内容構成を明確にするということからは意味があるが、単元構成や教材の配列ということからすると、その系統性や関連性が必ずしも明確に位置付けられない場合がある。
したがって、カリキュラム構成は、単元構成や教材構成といった教育内容のみでなく、カリキュラムマネジメントとして取り上げられている要素の系統性や関連性を図りつつ、学校教育の全体像を踏まえて考えられなくてはならない。
そのことを図で示すと、次のようになる。
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まとめ
まとめ
カリキュラムマネジメントは、ただ単に順序制を持って構成されるものではないようです。
中学3年間、あるいは高校3年間の出口としてのカリキュラムを考えなくてはならず、3年生、2年生、1年生と成育歴を「逆に」たどっていきます。
それぞれの学年に必要な能力と学力を整理して、年間の教育活動を組み立て、位置づけていく必要があるのです。
・・・ということですね。
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