職員会議とは？法的に定められている会議なのか？

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職員会議とは？何の会議なのか？

職員会議の法的根拠

学校教育法施行規則48条(職員会議)（中学校、高校に準用する)
1　小学校には、設置者の定めるところにより、校長の職務の円滑な執行に資するため、職員会議を置くことができる。
2　職員会議は、校長が主宰する。

職員会議はなぜ行われるのか？

上記の条文によると、「校長の職務の円滑な執行に資するため｣というところでしょうか。
つまり、学校運営の円滑化を図るため、ということでしょう。

職員会議が法的根拠を持つようになった理由

この学校教育法施行規則は、2000年(平成12年）、改正されたときに、職員会議が法令上明確に位置づけられました。

それまでは、職員会議は法的に位置づけられていませんでした。学校教育法の「校長は、校務をつかさどり、所属職員を監督する。｣という法的根拠で職員会議は開かれていたのです。

中教審答申（H10.9.21)では、職員会議について次のように述べられています。

・学校運営における職員会議の位置付けやその運営の在り方の現状については(中略）
(ⅰ)その運営等をめぐる校長と教職員の間の意見や考え方の相違から、職員会議の本来の機能が発揮されていない場合があること。
(ⅱ)職員会議があたかも学校の意思決定権を有するような運営がなされて、校長がその職責を十分に果たせない場合があること。
(ⅲ)校長のリーダーシップが乏しい、職員会議が形骸化して学校全体で他の学年や学級、教科などに係る問題を話し合うような雰囲気に乏しい、あるいは、運営が非効率的である。
などの運営上の問題点が指摘されている。

・職員会議は、校長が主宰することとし、教員以外の職員も含め、学校の実情に応じて学校のすべての教職員が参加することができるようその運営のあり方を見直すこと。

この中教審答申をもとに、学校教育法、学校教育法施行令、学校教育法施行規則が改正されていきました。

「職員会議が学校の意思決定権を有する」なんてかっこいいですね。国会のような「最高議決機関」です。だけど、声が大きい職員の意見に流されることが多々あるのです。そこで、最終決定権は校長にあるとしたのですね。

「連絡調整機関」のようになっていた学校もあります。これもつまらない。職員会議では、説明を聞くだけです。

そこで、学校教育法施行規則が改正され、職員会議は「校長の補助機関｣という性格を持つことが明確になりました。

以前は職員会議の司会は、職員の持ち回りでしたね。いまは教頭先生が司会をします。

協議事項は、職員の了解だけでなく、校長の「決裁｣があって初めて決定となりますね。（これがない学校もあるかもしれません)

ちなみに｢主宰｣とは何でしょうか？「主催」と違うのでしょうか？

「主宰｣とは・・・人の上に立ち、仕事の全体を取りまとめ、推し進めていくこと。また、その人。

「主催｣とは・・・中心になって行事や会議などを開くこと。また、それを実行する人や団体。

そうですか。「主宰｣は人の上に立つのですね。校長先生にはその責任があります。
校長自らが職員会議を管理運営し、決定事項に責任を持つのですね。

「主催」は中心になるだけですから、責任はその人ではなく別にあるのですね。

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