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カリキュラムマネジメントがカリキュラムに果たす役割について
今回もこれまでの本からの引用です。
【中古】 「読解力」とは何か PISA調査における「読解力」を核としたカリキュラムマネジメント /横浜国立大学教育人間科学部附属横浜中学校FYプロジェクト(編者) 【中古】afb
カリキュラム・マネジメントについて、かなりわかりやすく書かれています。
学校力とカリキュラム・マネジメント
学校力とカリキュラム・マネジメント
学校力ということが問われるようになってきている今日的な教育状況の中で、この学校力ということが示す範囲に、家庭や地域が学校とどのように関わることができるかが、問われている。
学校力とは、学校のみが担うものではない。すでに教育は、学校のみで行うことについて、限界になってきているともいえよう。特に、最近問われているのは、家庭や地域の教育力である。これまで教育というと学校のみが担ってきた側面も多くある。しかし、学校のみで教育ができない状況が出現している以上、家庭や地域がいかに学校教育と関わって教育を行うことができるかが、今日的な課題でもある。
そこでは、学校と家庭や地域がそれぞれ孤立して教育活動を行うのではなく、この三者がいかに協働して教育を行っていくか、ということが問われている。この三者は、それぞれに関わりは異なっている。そこにこの三者が協働して教育活動を行っていくことの意味がある。
この学校・家庭・地域の協働で行う教育が、今日いわれている学校力ともいえよう。
学校力を問うときに、まず、それぞれの学校においてどのような教育活動を行っているか、ということの現状をきちんと把握することが必要となる。この現状認識に、カリキュラムマネジメントは機能する。
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カリキュラムのバージョンアップ
カリキュラムのバージョンアップ
カリキュラムマネジメントは、学校における教育活動全体を見渡すものである。したがって、それぞれの学校が学校評価を行うとき、このカリキュラムマネジメントの構造をもとに学校評価を行うと、学校全体の課題や問題点が見えてくる。
カリキュラムマネジメントの内容を
カリキュラムを再構成、吟味して意味づけ、新たなカリキュラムを創出する循環型のプロセス
とすると、カリキュラムマネジメントを行うことによって、カリキュラムをリフレクション(自省・塾考)することになる。このリフレクションを繰り返しながら、常にカリキュラムをバージョンアップすることが、柔軟な教育活動を生み出す。
カリキュラムは、常に過渡的なものであり、教育活動を行うことの中で常に向上させていくものである。固定化されたり確定的なカリキュラムを用いると、各学校の特徴や学習者の状況、学習内容等の学習状況に合った学習活動を成立させにくくなる。
カリキュラムマネジメントという考えによって、各学校の特徴が生かされるカリキュラムを実施することを通し、創意工夫のある学校教育が行われることが求められている。
まとめ
まとめ
まだまだ続きます。
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