審査請求と訴訟との関係とは

スポンサーリンク

審査請求と訴訟との関係とは

審査請求と訴訟との関係とは

 

人事委員会又は公平委員会に不利益処分と思われる処分について審査請求を行い、人事委員会又は公平委員会から、次の3つの判定を受けたあとはどうすればよいのでしょうか。

 

1 処分の承認・・・委員会が処分者の処分を適法且つ妥当と認めた場合、現処分を承認するものです。

 

2 処分の修正・・・委員会が処分を違法ではないが、処分者の裁量が不当であると判断した場合に、現処分を修正するものです。

 

3 処分の取消・・・処分が違法である場合又は違法ではないが著しく不当であり、処分の修正をすることが適当でない場合に現処分を取り消すものです。

 

 

 

上の3つの判定(裁決)を経た後であれば、不利益処分の取消の訴えを裁判所に提起することができます。

 

はやく不利益処分の取消を訴えたいところですが、裁決の後でないとできないのです。

 

これを「審査請求前置主義」というのだそうです。

 

 

 

たしかに、裁決の時点で「処分の取消」となれば、審査請求をした甲斐がありますが、処分を承認されてしまうと、せっかく待っていたのにがっくりきますよね。

 

でも、次のように定められているのでこれに従うしかありません。

 

 

 

地方公務員法第51条の2(審査請求と訴訟との関係)

 

第49条第1項に規定する処分であって人事委員会又は公平委員会に対して審査請求をすることができるものの取消の訴えは、審査請求に対する人事委員会又は公平委員会の裁決を経た後でなければ、提起することができない。

 

審査請求と訴訟との関係とは

 

ただし例外があります。

 

「行政事件訴訟法」という法律です。

 

 

 

行政事件訴訟法第8条(処分の取消しの訴えと審査請求との関係)

 

1 処分の取消しの訴えは、当該処分につき法令の規定により審査請求をすることができる場合においても、直ちに提起することを妨げない。ただし、法律に当該処分についての審査請求に対する裁決を経た後でなければ処分の取消しの訴えを提起することができない旨の定めがあるときは、この限りではない。

 

2 前項ただし書の場合においても、次の各号の一に該当するときは、裁決を経ないで、処分の取消しの訴えを提起することができる。

 

 一 審査請求があった日から3箇月を経過しても裁決がないとき。

 

 二 処分、処分の執行又は手続の続行により生ずる著しい損害を避けるため緊急の必要があるとき。

 

 三 その他裁決を経ないことにつき正当な理由があるとき。

 

 

 

地方公務員法では、裁決を経た後でなければ、処分取消しの訴えを提起することができないと定めてあります。

 

しかし、2により、定められた3つの場合に限り、処分取消しの訴えができるのです。

 

たとえば、3ヶ月も裁決が出なかったら、人事委員会又は公平委員会は何もしていないことになるのでしょうね。意図的にそうしているのかもしれません。

 

審査請求と訴訟との関係とは

 

スポンサーリンク

人事委員会又は公平委員会の判定が処分の取消しだったとき

人事委員会又は公平委員会の判定が処分の取消しだったとき

 

この場合は、処分を出した任命権者側が「そんなばかな」となるわけですが、だからといって裁判所に訴えることはできないのですね。

 

裁決に対して不服を訴えることができるのは、被処分者に限られるのだそうです。

 

任命権者あるいは地方公共団体も訴えることはできません。

 

審査請求と訴訟との関係とは

 

まとめ

 

今回はまとめはありません。

 

世の中平和であることを祈念します。

このエントリーをはてなブックマークに追
加  

スポンサーリンク


ページの先頭に戻る


関連ページ

公務員とは?
公務員についてまとめました。
公務員制度の変遷とは
公務員の変遷、公務員の歴史についてまとめました。
現在の公務員の人数は?
現在の公務員の種類と数の状況を、過去と比較してみました。
地方公務員法の目的
地方公務員法第1条についてまとめました。
地方公務員法の効力
地方公務員法第2条についてまとめました。
一般職と特別職(1)
地方公務員法第3条についてまとめました。
一般職と特別職(2)
地方公務員法第3条の続きです。
地方公務員法の適用職員
地方公務員法第4条についてまとめました。
人事委・公平委・条例
地方公務員法第5条についてまとめました。
人事機関とは?
地方公務員法の人事機関について調べました。
任命権者とは?
地方公務員法第6条、任命権者についてまとめました。
任命権とは?
任命権について調べました。
人事委、公平委の設置とは?
人事委員会・公平委員会の設置についてまとめました。
人事委員会の役割と権限
人事委員会の役割を調べました。
公平委員会の役割と権限
公平委員会について調べました。
規則制定権、証人喚問、国との協定
人事委員会の規則制定権、証人喚問、国との協定について調べました。
人事委員会の権限委任とは
人事委員会の権限委任について調べました。
人事委員会の構成とは?
人事委員会の構成と委員長について調べました。
人事委員会の相談の原則とは
人事委員会の議事の基本原則について調べました。
事務局と事務職員とは?
人事委員会の事務局と事務職員について調べました。
平等取扱の原則とは?
平等取り扱いの原則について調べました。
情勢適応の原則とは?
情勢適応の原則について調べました。
任用とは何か?
任用について調べました。
欠格条項とは何か?
欠格条項について調べました。
任命の方法とは?
任命の方法についてまとめました。
競争試験と選考の違いとは?
採用の方法についてしらべました。
採用試験とは?
地方公務員の採用試験について調べました。
採用候補者名簿とは?
採用候補者名簿や昇任候補者名簿についてまとめました。
昇任試験・選考・降任・転任
昇任試験・選考の実施と、降任・転任の方法についてまとめました。
条件付き採用とは?
条件付き採用についてまとめました。
臨時的任用とは?
臨時的任用および臨時的任用職員について調べました。
臨時的任用と任期付採用
臨時的任用と任期付採用についてさらに調べてみました。
臨時職員と非常勤職員(講師)
臨時職員と非常勤職員(非常勤講師)について調べました。
地方公務員の人事評価とは
人事評価について調べました。
勤務条件とは?
地方公務員の勤務条件について調べました。
給与とは?
給与について調べました。
給与決定3原則とは?
地方公務員の給与決定3原則についてまとめました。
給与支給の原則とは?
給与支給の原則と給与支払い3原則について調べました。
給与以外の勤務条件とは?
給与以外の勤務条件についてまとめました。
分限とは何か?
「分限」という言葉の意味について調べてみました。
処分とは?不利益処分とは?
「処分」についてまとめました。
懲戒とは何か?
懲戒について調べました。
分限処分の種類とは?
分限の種類について調べました。
懲戒処分の種類とは?
懲戒処分について調べました。
定年退職とは?
定年制、定年退職について調べました。
定年後の勤務延長とは?
定年退職者の勤務延長について調べました。
再任用とは?
再任用について調べました。
地方公務員の服務とは?
地方公務員の「服務」についてまとめました。
服務の宣誓とは?
服務の宣誓についてまとめました。
服従義務とは?
法令等及び上司の職務上の命令に従う義務について調べました。
信用失墜行為の禁止とは?
信用失墜行為と信用失墜行為の禁止について調べました。
秘密を守る義務とは?
公務員の守秘義務についてまとめました。
職務専念義務とは?
あらためて職務専念義務について調べました。
政治的行為の制限とは?
地方公務員の政治的行為の制限についてまとめました。
争議行為等の禁止とは?
公務員の争議行為と争議行為の禁止についてまとめました。
営利企業への従事制限とは?
公務員の営利企業への従事等についてまとめました。
退職管理の適正の確保とは
退職管理について調べました。
地方公務員の研修とは
地方公務員の研修について調べました。
福利と利益の保護と厚生とは
福祉の保護と利益の保護について。とくに「厚生」の意味について詳しく調べました。
厚生制度とは
厚生制度について調べました。
厚生福利制度とは
厚生福利制度について、さらに詳しく調べてみました。
厚生制度の内容
厚生制度の内容について調べました。
社会保障制度とは
共済制度の中で、社会保険について調べていきます。まず、社会保障制度から復習します。
共済制度とは
共済制度について調べました。
公務災害補償制度とは
地方公務員の公務災害補償制度についてまとめました。生活に大きくかかわるところです。
公務災害補償の特徴と仕組み
公務災害補償の特徴としくみについて調べました。
勤務条件に関する措置要求
勤務条件に関する措置条件について調べました。
不利益処分とは?
不利益処分について調べました。
審査請求とは
職員が、意に反する不利益な処分を受けた場合どうするか調べました。
処分説明書とは
処分の事由を記載した説明書が交付されなかった場合について調べました。