人事委員会は何を相談しているのか?|3人だけの議事の基本原則(第11条)

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人事委員会の議事には基本原則がある?

人事委員会の議事には基本原則がある?

 

地方公務員法では、人事委員会の議事に4つの基本原則が定められています。

 

ちなみに、「議事」とは議題のことではありません。

 

「会合して相談すること」を「議事」というのですよ。

 

 

さて、4つの基本原則とは何でしょうか。

 

人事委員会は何を相談しているのか?|3人だけの議事の基本原則(第11条)

 

 

地方公務員法第11条(人事委員会又は公平委員会の議事)

 

1 人事委員会又は公平委員会は、3人の委員が出席しなければ会議を開くことができない。

 

2 人事委員会又は公平委員会は、会議を開かなければ公務の運営又は職員の福祉若しくは利益の保護に著しい支障が生ずると認められる十分な理由があるときは、前項の規則にかかわらず、2人の委員が出席すれば会議を開くことができる。

 

3 人事委員会又は公平委員会の議事は、出席委員の過半数で決まる。

 

4 人事委員会又は公平委員会の議事は、議事録として記録しておかなければならない。

 

 

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人事委員会は何を相談しているのか?|3人だけの議事の基本原則(第11条)

 

おもしろいですね。人事委員会は3人しかいませんから、3人全員いないと会議を原則開けないのですね。

 

 

2の公務の運営に支障が出る場合というのは、例えば、

 

・条例の制定、改廃

 

・事務局の委員や事務局長の任免にかかわること

 

・給料表の勧告

 

・競争試験や選考の実施

 

などがあるそうです。

 

ただし、会議を開くかどうかの最終判断は、人事委員会にゆだねられています。

 

 

3については、過半数というのは、3人の場合は2人以上の一致があること。

 

2人の場合は、2人の意見が一致することです。

 

 

4については、議事録はすべての発言ではなく、人事委員会が議決すべき事項に関するものを記録します。

 

要点筆記で、

 

・委員の発言と議決の結果

 

・年月日

 

・出席者

 

などを記録します。

 

人事委員会は何を相談しているのか?|3人だけの議事の基本原則(第11条)

 

まとめ

 

議事の基本原則ということなので、厳しいことなのかなと思いましたが、なるほど、本当に基本的なことばかりですね。

 

3人しかいないので、1人がいなかったら話し合いにならないこともあるでしょうね。

 

本県の場合も、県の人事委員会には委員長と2人の委員がいます。

 

ついでに事務局も調べたら、事務局長と2人の委員がいました。1人は次長で、もうひとりは参与となっていました。

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